2015年12月5日土曜日

プロセメの打ち上げ

本来のプロセメの期間はとっくに過ぎてしまったが、遅ればせながら打ち上げを行なった。
忘年会シーズンだったのをうっかりしていたが、週末をはずしたのでその点は大丈夫だった。

真ん中のからっぽになっているのは、旬野菜と豚の蒸篭蒸しだったと思う、たぶん。
ものすごくボリュームがあって、これだけで腹いっぱいになった。

演題を来年の日本麻酔科学会学術総会に出したので、採択されれば発表することになる。
同時に論文も製作にとりかかっており、そちらの方もこれから楽しみだ。

2015年11月25日水曜日

AKI バイオマーカー勉強会

集中治療部・足立先生のお誘いで、アボット社の AKI Biomarker Seminar 2015 に出席してきた。

東京大学医学部附属病院・救命救急センター 土井先生が約1時間にわたって、ARF から AKI の歴史、AKI バイオマーカーの意義、AKI の病態などについて幅広く話され、たいへん勉強になった。

正直なところ、自分としては NGAL や L-FABP、NAG などは測定はしているものの、それぞれのバイオマーカー間の性質の違いについてはデータを通して実感を得られるレベルには至っていないのだが、今回の勉強会を通してほんの少し、バイオマーカーが身近に感じられたような気がした。

今回の勉強会は、AKI バイオマーカーとしての尿中 NGAL が厚労省により認可されたことを受けてのものらしいのだが、これが麻酔科臨床にどのような影響を与えるのか、今後、注目していきたい。

2015年11月20日金曜日

プロセメの発表

プロジェクト・セメスターの発表会があり、手術室を抜けて見に行った。

発表会を見るのは初めてだったが、学生はみんな立派なポスターを仕上げていて、しっかり発表もできており、たいしたものだと感心した。

医学生のうちにこういう経験を積んでおくと、研修医やその後のキャリアの中でもすんなりと研究に入って行けるわけで、きっとこれからの人生で役立つことだろう。

写真は麻酔科で研究した学生で、彼のスマホを借りて自分で撮ったのだが、この写真以外はほとんど全部ピンボケで、かなり手が震えていたものと思われる。

彼には来年の日本麻酔科学会学術総会でも発表してもらうつもりでおり、現在、抄録を作成しているところ。

2015年11月1日日曜日

書評: 100 倍楽しくなる麻酔科研修 30 日ドリル(羊土社)

先週、「100 倍楽しくなる麻酔科研修 30 日ドリル」(青山和義、讃岐美智義著)が羊土社から送られてきた。
著者の一人である青山先生が手配して下さったようで、ありがとうございました。

中をぱらぱらとめくってみて、「ドリル」という意味がすぐに呑み込めた。
文章のところどころが空欄になってアンダーラインが引いてあり、そこに読者自身が書き込むような形式になっていたり、文章の先頭にカッコがあってそこにその文章の正誤を○×で記入するようになっているのだ。

もう 30 年以上前になるが、共通一次直前に泥縄式に取り組んだ世界史のワークブックを思い出した。
麻酔科研修にこの方式を取り込むとは、よく考えたものだ。

もっとも、著者らの前書きによると、高校生の勉強よりさらに昔に戻って、「小中学校のドリル」を意識しているようだ。
小学校のドリルのことはもううっすらとしか記憶に残っていないのだが、夏休みに毎日1日分ずつコツコツこなしていたようないなかったような・・・。
本書もタイトル通り、全体が 30 日分に分けられており、継続するガッツさえあれば1ヶ月でコンプリートできるような構成になっている。

本書のもう一つの特徴は、参照すべき参考書とそのページ数が表示されていることだ。
別冊の回答を見る前に、自分で調べることもできるというわけだ。
配慮が行き届いている。

個人的な意見としては、初期研修医にはやってやれないことはないが、かなりなハードワークになりそうに感じる。
自分が初期研修医だったら、一日の勤務が終わった後にこれに取り組む元気はないかもしれない。
根性がないし・・・。

本書はむしろ後期研修医やレジデント、さらには麻酔科専門医対策の総仕上げにちょうどいいくらいかと思う。
来年の専門医試験まで1年弱だと思うのだが、受験生はぜひ書店で手に取ってみてほしい。

2015年10月22日木曜日

臨麻の教育講演

昨日、臨床麻酔学会の教育講演が無事終了した。

週のまんなか水曜日だし、同じ時刻に学会各賞授与式と講演があったので、誰もお客さんが来てくれないんじゃないかと思っていたのだが、最後の方は後ろの方で立ち見の人もいたみたいだった。

先月の支部集会のシンポジウムがガラガラだったので、こういうことが続くことになるとトラウマ(?)になってしまいそうだ。
おいで下さった皆様、ありがとうございました。

それから座長の土井先生が、私の言い足りなかったところをうまく補うように質問やコメントを下さったので、たいへん助かりました。
御礼申し上げます。

2015年9月7日月曜日

支部集会&還暦お祝いの会

先週末、パシフィコ横浜で日本麻酔科学会関東甲信越・東京支部第55回合同学術集会が催された。
今回はポスター発表などには関わっていなかったのだが、そのかわりに「明日の麻酔のために」というタイトルのシンポジウムで発表を行ない、ちょっとだけだが討論にも加わった。

会場はたぶん一番広い場所だったと思うのだが、お客さんはたぶん 20 人ぐらいで、しかも前の方には誰もいなかったので、おそろしく参加者との距離感が大きかった。

以前、軽井沢で担当させていただいた支部集会の PBL を思い起こさせるものがあった。
全国規模の集会だとどんな企画でもお客さんがいないということはないと思うのだが、支部集会ではある意味、リスクが高い。

その後、東京に戻り、癌研有明病院麻酔科・横田先生(部長・副院長)の還暦のお祝いの会に参加させていただいた。

還暦だというのに横田先生は髪が黒々としており、とても若々しい。
自分が年をとっているということもあるのだろうが、自分が若かった頃とはちがって「還暦」にある意味、若さを感じるようになってきてしまった。

2015年8月2日日曜日

麻酔科説明会・懇親会@銀座

今年度の麻酔科説明会・懇親会が、銀兎 (GINTO) 銀座店にて行なわれた。

当院の研修医のみならず、全国からウチの麻酔科を進路として考えてくれている研修医が大勢集まってくれて、大いに盛り上がった。

一人でも多くの若手が実際に進路として選んでくれて、仲間として一緒に活動してくれるととてもうれしい。

2015年7月23日木曜日

ペーパレスな給与明細

研修医のころからずっと、給与明細は紙に印刷された形で封筒に入って渡されていたように思うのだが、それがいよいよペーパーレス化に向かうことになったというメールを大学から受け取った。

講義さえもペーパーレスなことを考えると、当然の流れということになるのだろう。

昔のサザエさんの漫画では会社員は現金で給料を受け取っていたわけで、それを考えると今から数十年後には給与明細が紙だったことが信じられないことになっているかもしれない。

今の時代の給与のあり方を将来、孫たちに伝えるために、今日の日をブログに残しておくこととする。

2015年7月18日土曜日

食事会@御茶ノ水ソラシティ

ウチの麻酔科の見学に来てくれた研修医の先生を歓迎し、イタリアンレストランで食事会が行われた。

毎日、新御茶ノ水駅を通勤で使っているのだが、そのちょっと向こう側が「ソラシティ」になっていて、こんな風に開けたスペースになっているとは全く知らなかった。

どこの大学、病院、診療科も思いは同じなのだろうが、どんどん新しい人に入ってきてもらって、組織をさらに活性化させてもらいたいと願わずにはいられない。

2015年7月15日水曜日

RCS 2015 終了

週末に渋谷で行なわれた東京麻酔専門医会リフレッシャーコースセミナー 2015 は、今年もたくさんの参加者に来ていただくことができ、盛況のうちに終えることができました。

参加者のみなさま、たいへんありがとうございました。
関係者のみなさま、おつかれさまでした。

今年は総会も同時に行なわれたため、一部の方、特に総会に参加された方には混乱があったかもしれません。
この場をお借りしておわび申し上げます。

来年のリフレッシャーコースセミナーに関しては会場を含め未確定な部分が多いのですが、これまでの経験を生かしてよりよいものにしていきたいと、学術委員一同、考えております。

2015年7月10日金曜日

初めてのイブ・セミ

週末恒例の研修医対象のセミナー(イブニング・セミナー)を、今日、初めて担当した。

例年、5月に行なっている酸素療法の講義を後ろにずらしたもので、毎年、研修医の参加は少ないのだが、今年はイブ・セミの性質上、初期研修医がいっぱい来てくれた。

安全管理対策室にあらかじめプッシュしておいたので、今日の食糧の配給はマックだった。

なので、今日の講義が研修医たちの役に立ったかどうかはともかくとして、食糧がおにぎりや自販機の菓子パンなどではなくマックだったのは、

「オレの働きによるものだ」

ということは、声を大にしてこの場で一応は主張しておきたい(笑)。

しかしそうは言っても残念ながら飲み物はペットボトルのお茶で、研修医たちの満足度は高くはないはずなので、来年はマックシェークと、できればポテトもつけることを目標にしたい。

2015年6月30日火曜日

写真、載せました

先日の麻酔科学会学術集会の写真を医局長が送ってくれた。

当時、麻酔科で研修していた初期研修医(女性)2人も含め、こうしてみると女性の多い職場なんだと改めて感じる。


2015年5月30日土曜日

日本麻酔科学会 第62回学術総会 第3日

分離肺換気のポスターディスカッションの座長を務めることになっていたので、最終日の朝早くから会場に向かった。

最終日でしかも同じ時間帯に、分離肺換気に興味を持つ人ならやはり興味を持つであろうシンポジウムが開催されていたにもかかわらず、多くの人たちが集まってくれたのはちょっと意外だったが、とても心強く感じた。

一つの会場を二つに仕切っていたために隣の会場の声が筒抜けで、しかも長細いつくりになっていたので、端っこにいた人たちはパワーポイントの画面が見えなかったではないだろうか・・・。

プレゼンテーション7分、ディスカッション5分という設定でちょうどうまくいったのは、多くの聴衆が質問やコメントなど積極的に参加してくれたためで、座長としては本当に助かった。

結局、帰りは空港で神戸肉をおみやげに買ったのだが、こちらにはきちんと「神戸ビーフ」と表示がされていた。
昨日の店はかえすがえすも残念だったが、「これは神戸の肉ではないが、神戸ビーフに負けないぐらいおいしい。なぜなら・・・」と売り込んでくれれば、まだモヤモヤ感がなくて良かったのに・・・と思う。

2015年5月29日金曜日

日本麻酔科学会 第62回学術総会 第2日

午前中は敗血症性ショックに関する PBLD に出席した。
以下はその時の覚え書き。

・敗血症性ショックの負のサイクルに、PAMPs、DAMPs、TLR などが関与している。
・PAMPs を早く減らすために、敗血症性ショック診断後、1時間以内に抗菌薬投与を開始する。
・施設ごとにアンチバイオグラムを作成する必要がある。
・敗血症における輸血開始基準は Hb < 7.0 g/dl。
・敗血症性ショック患者では、循環作動薬に反応しない場合に限り、ステロイドの投与が推奨される。
・アルギニンによって NO が過剰に産生されるので、重症患者には推奨されない。

ランチョンセミナーの後は、ちょっとだけだがフロートラック/ビジレオ関係のポスター・ディスカッションを見に行った。
知らないうちにバージョン4になっていたらしく、新旧バージョン間でさまざまな比較が行われていた。
フェニレフリン投与など、後負荷が急激に上昇したような場合のモニタリングの追随性を良くするために、新しいバージョンではそれまでになかった新たなパラメータが追加されたようだ。

夕方は、おみやげを買うために市内を散策。
せっかくだから神戸牛を買いたいと思ってある店に行ったら、おみやげ用の肉がたくさん店先に並べられていた。
ただしどこにも「神戸牛」とは書かれていない。

それで、「これは神戸牛ですか?」と聞いたら、「これは国産牛です」と店の人が言う。
「国産牛」では自分の質問に答えたことにならないのは明らかなので、再度同じことを聞いたのだが、やはり「国産牛です」とのこと。
この間、店の人は一切、目を合わせてくれず、なんかとても奇妙な感じだった。

2015年5月28日木曜日

日本麻酔科学会 第62回学術総会 第1日

初日の朝早くからにもかかわらず、たくさんの教室員が集まってくれて、T 先生の発表が無事に終了した。
せっかく医局長がポスターの前で集合写真を撮ってくれたので、あとで入手したらここに載せることにしたい。

現在進行中の LiSA の企画と少しかぶっているということもあり、今日のプログラムの中では「麻酔のリスクをどのようにどこまで説明するか」というシンポジウムがとてもおもしろく感じた。
時間の関係でビデオを全て見ることはできなかったが、麻酔の説明でだんだん不安になっていく女性患者の様子がいかにもありそうな感じで、他人事とは思えなかった。

今、テレビでドラマ 「医師たちの恋愛事情」がやっていて、その中で外科医が「絶対失敗しない」みたいなことを言っていたが、現実の世界でそんなことを言う医者はきっといないんだろうと思う。
もっとも、この患者は頑固オヤジタイプだから、術後出血や縫合不全のリスクについて説明されたところで、動じることはないんだろうと思うが・・・。

2015年5月25日月曜日

初めてのダビンチ

先日、「とある病院」で、麻酔科医人生初めてダビンチの麻酔をかけた。
手術は前立腺全摘だった。

ふだんよりも入室時刻が遅かったのだが、それは準備に時間がかかるためらしく、ME さんらしき人とナースとで入念に準備をしていた。

おそらく本来は広い部屋で行なうべきなのだろうが、ペイシャントカートやサージョンコンソールが部屋にあるともうそれだけで十分に狭苦しかった。
硬膜外麻酔の申し込みはなかったのだが、硬膜外セットを広げるだけのスペースの余地はなかったように思う。

筋弛緩薬を十分に投与するように監督にあらかじめ指示されていたのだが、確かにちょっとでもバッキングしたりすると、大変なことになりそうな気がする。
患者さんの身体に傷害が加わる懸念があるのはもちろんのこと、ダビンチ(ペイシャントカート)の腕の部分がバキッと折れてしまいそうだ。

麻酔器の位置はふだんよりちょっと頭側に離れていただけなので、麻酔や気道管理には大きな影響はなさそうだ。
開胸手術だったりすると、さらに苦労することになるのかもしれない。

2015年5月3日日曜日

リフレッシャーコースセミナー 2015

東京麻酔専門医会リフレッシャーコースセミナー 2015 の参加受け付けがすでに始まっています。
お申し込みは、東京麻酔専門医会のホームページからお願いします。
ぜひ、ふるってご参加下さい。

今年はハンズオンセミナーの同時開催はありません。
また、昨年やそれ以前とは異なり、場所は渋谷です。
お間違えのないようにお願いいたします。

2015年4月27日月曜日

ブランド力、弱すぎ(怒)

先日、久しぶりに深夜の呼び出しをくらい、タクシーで大学に向かった。

ところがその時のタクシーの運転手に行き先を理解してもらえず、「日本歯科大学」とか「東京医科大学」と勘違いされ、大いに困った。

30年前、教養部で国府台キャンパスに通っていたころ、市川からタクシーで間違って新宿(東京医科大学)に連れて行かれた同級生がいたらしいが、巷のブランド力としては当時と実質的に変わっていないことは認めざるを得ないように感じた。

東大とか早稲田、慶応だったら、絶対に間違えられないと思う。

2015年4月16日木曜日

ペーパーレスな授業

昨日、医学科4年生を対象に午前と午後1コマずつ講義を行なった。
教務掛に送った講義資料をウェブ上に載せておいてくれたみたいで、学生はタブレット片手に授業を受けていた。

約30年前、自分が学生のころ、萬年教授の発生学の講義で色鉛筆片手に必死に板書を書き写していたのが、本当に遠い昔のことのように思える。

タブレットならその気になりさえすれば音声を録音するのもきっと容易なわけで、ランチの後の講義で安らかに昼寝していた学生の気持ちもよくわかろうというものだ。
 

2015年4月12日日曜日

三高先生のお祝いの会

この3月で大学を退官された三高千惠子先生をお祝いする会が、ホテル椿山荘東京で行なわれた。

昨日までちょっと寒かったのだが今日はとても暖かくなり、お祝いには絶好のタイミングだったように思われる。
 
三高先生はすでに新しい職場で勤務を始められており、とても充実した毎日を過ごされているような印象を受けた。

2015年4月8日水曜日

講義のペーパーレス化

まもなく医学科4年生対象の授業が始まるのだが、講義のペーパーレス化に伴い、今年は講義の資料が学内のネット上に保存され、プリントする必要がないということを、今日初めて知った。

今まで80人分ぐらいのハンドアウトを抱えて授業に向かっていたこと、授業の最初にハンドアウトを配布することが決まりごとになっていたことを考えると、画期的なできことであるように思える。

教務からのメールには、「動画を再生する際には自分の PC を使うこと」みたいなことが書いてあったので、動画を再生しないのであれば、教員は手ぶらで教室に向かうことも可能だということなのだろう。

環境にも教員にも優しそうだが、学生の立場からするとラップトップとか iPad みたいなものを携帯する必要があるわけで、彼らの評判はどうなのか気になるところだ。

2015年3月30日月曜日

ASA --- 抄録の提出

今年も懲りずに、ASA に演題を登録してみた。
おととし、去年とうまいこと採択されたが、今年はネタ切れだし、きっと採択されないだろう。
でもまあ、採択されれば発表してくれる T 先生が大学を離れることになっているし、一応、思い出作りのつもり。
 
演題の登録手順は去年とほぼ同様だったので、去年よりははるかに短い時間でスムーズにできた。
しかし、ファーストネームやラストネーム、メールアドレスによる検索システムはうまく稼働しておらず、改善の余地は大いにあると思う。
 
去年も同じことを感じたが、演題登録のシステムに関しては、日本麻酔科学会の方がずっとうまくいっているように思う。
 

2015年3月25日水曜日

どれがスシか?

PubMed には文献のアブストラクトなどをメールで送る機能があるのだが、おそらく迷惑メール防止のためにだと思うが、ロボットではなくヒトがメールを送付していることを確認する手続きが必要となる。

多くの場合はアルファベットを読んで打ち込むというものなのだが、先日、一回だけなのだが写真を何枚か見せられ、そのうちどれがスシなのかを尋ねられたことがあった。

明らかにスシの写真や明らかに違うものもあったのだが、ちょっと微妙なものもあったりしてやや判断に難渋したが、最終的には合格をもらうことができた。

世界中にはスシを食べない地域もあると思うのだが、グローバルな PubMed のことだから、当然、地域による文化の違いを考慮に入れていると考えておくことにする。

2015年3月17日火曜日

過去の自分との対話

昨年の今ごろ、某麻酔系学術雑誌へ投稿した原稿のゲラ刷りが、1年の時を経て今ごろ手元にやってきた。
締め切りを守るために必死に書いたのに、出版のプロセスが遅すぎるのは明らかで、正直、腹立たしい。

ゲラ刷りを見ると、「あれ、こんなこと書いたっけ?」というような内容で、違和感が否めない。
それで投稿したファイルを確認してみると確かに自分が書いたものなのだが、まるで他人が書いたもののような気がしてならない。
また、過去の自分から自分が今持っていないものを学んでいるような気がして、何かちょっと調子が狂う。

原稿の内容は決して悪くはなかった。
ただ、今の自分から過去の自分に指導することがあるとすれば、日本語が全体的に冗長で、一文一文が長すぎる。
今ならこういう書き方はしないはずなので、この1年の間に日本語に対する感覚が研ぎ澄まされたことによるのだと、とりあえずこの経験を前向きに受け止めておくことにしようと思う。

2015年3月14日土曜日

第21回経食道心エコー講習会 第1日

毎年恒例の春の経食道心エコー講習会が、今年も品川で催された。

第1日の今日はエコーの原理と物理、心機能、周術期管理に関する講義だったのだが、その中の多くの講義ではさかんに「ガイドライン」という言葉が用いられていた。

何年かに一度、ガイドラインは改訂されることになるのだが、ACC/AHA など最近改訂されたばかりのガイドラインを意識した内容の講義となっていたようだった。

興味深かったのは大血管病変に関する講義で、世界各国から発表されているガイドラインの間で、同じ用語であっても異なる意味で用いられることがあるので注意が必要だとのことだった。

今日はスマホで検索したルートで品川まで行ったのだが、乗ったのがたまたま今日、開業したばかりの上野東京ラインだった。

時間帯がそんなに早くなかったせいか、駅は鉄道オタクたちでいっぱいということもなく、今日が開業日だったことは帰宅してから気がついた。

2015年3月11日水曜日

シラバス地獄

救急麻酔部門のシラバスのアップロードに出口が見えたかに思えたのだが、実はそれは単なる授業日程登録に過ぎず、シラバスはまた別物だということに、昨日偶然気づいてしまった。

ところがシラバスについては、昨年は救急の先生がやってくれたので連絡を取ってみたのだが、シラバスはシラバスでも、自分とは全く異なるものをイメージしていることがわかってしまった。

こうなってくると、出口が見えないどころが、何が仕事のゴールなのだかわからず、結局、今日も膨大な時間を無駄遣いしてしまった気がする。

2015年3月10日火曜日

Web 登録 --- 続き

先日は授業の Web 登録のための入り口が多数あって混乱したが、一番若い番号から入ればよいということがわかり、一歩、先に進むことができた。

しかし今度は授業の日時を設定しようにも、現状では1時間20分きざみでしか設定できないことがわかり、また頓挫してしまった。

自力ではどうしようもなく、エクセルファイルを送って医学教務掛で解決してもらおうとしているところ。

厳守とされている登録の締め切りをとっくに過ぎてしまったが、いまだゴールは見えてこない。



2015年3月4日水曜日

授業の Web 登録

2015 年度からウェブ上で授業のシラバスを公開することになり、まずは新4年生の授業についてシラバスを登録することになった。

ところがこの試みが初めてであることに加え、ウェブ上に登録するためのマニュアルが現状のものとは異なっていて、どうにも仕事が進まずものすごく苦労している。

救急部門や集中治療部門の先生方との調整は終わり、誰がどの時間帯に授業を行なうかも決まっていて、シラバスの内容の入手も終わっているので、紙媒体で発行しようと思えばできないことはないのに、ウェブ上に登録する時点でもがき苦しんでいるというわけだ。

結局、電話で教務掛に問い合せ、返事を待っているところ。
ものすごく時間をムダにしているような気がしてならないが、あとから振り返るとひょっとしたらいい思い出(?)になるかもしれないので、少し詳細に記録しておこうと思う。

2015年2月20日金曜日

オクラ >> 梅

御茶ノ水駅前の交差点を渡っていたら、「あっ、オクラだ!」と指差して叫んでいる小学校低学年ぐらいの子供に出くわした。

「えっ、どれのこと??」と、その子の母親は戸惑っていたようだったが、子供の指の先には本学のシンボルマークが・・・。

入学から30年、梅の花と教わって以来、そうだと信じて疑ったことはなかったのだが、そう言われてみれば確かにオクラに見える。

2015年1月17日土曜日

天羽名誉教授・受章祝賀会

天羽名誉教授が昨秋、瑞宝中綬章を受章されたということで、今日、帝国ホテルで祝賀会が行なわれた。
学内関係者のみならず、東北大学、横浜市立大学関係の先生方も来られて、大いに盛り上がった。

早いもので天羽先生が退官されてから 16 年の月日が流れており、すでに 80才代ということになると思うのだが、今もとてもお元気でしっかりしておられた。
さすがという感じだ。

教室を離れた先生方とも久しぶりにお会いすることができ、とても懐かしく、同窓会状態だった。