アメリカン航空の大幅な遅れのためにホテル日航成田での一泊を余儀なくされ、結局、翌朝9時に成田空港を発った。
空港の職員に「前の日のチケットでは入れません」みたいなことを言われて困ったが、アメリカン航空の「チケットの日付を変えることはできない」みたいな主張が勝ち、結局は前日のチケットのまま搭乗することとなった。
臨時便はガラガラで、客はわずか50人しかいなかったようだ。
まだ夜が明けきらないうちにダラスに着き、ニューオリンズのホテルに着いたのが現地の午前11時ごろ。
ニューオリンズは思ったよりずっと暑く、真夏のような恰好をした観光客が目立つ。
以下は、トロント大学・スリンガー教授による肺保護換気に関するリフレッシャーコース "Perioperative lung protective strategies in one-lung and two-lung ventilation" のメモ書き。
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2000年代の初頭までは、PEEP なしの大きい一回換気量を用いて一側肺換気が行なわれていた。
その根拠となるものとして、一側肺換気中の PEEP の有無と一回換気量の大小をくらべると、PEEP なしの一回換気量 14 ml/kg の時が最も Pao2 が高い。 (Katz JA, et al. Anesthesiology 1982; 56: 164-71.)
PPPE が生じると術者に輸液量が多すぎると批判されることになりがちだが、PPPE のリスク因子について調べた研究によると、輸液量や輸液バランスは PPPE 発生群と非発生群の間で差がなかった。 (Turnage WS, et al. Chest 1993; 103: 1646-50.)
換気するたびに肺胞が開いたり閉じたりするのは、炎症反応の点から良くないことが示されている。単にアテレクの状態が続いた方がまだまし。 (Chu EK, et al. Crit Care Med 2004; 32: 168-74.)
一側肺換気は換気側肺だけでなく、非換気側肺にも傷害をもたらしうる。 (Kozian A, et al. Br J Anaesth 2008; 100: 549-59.)
開胸術後に換気側肺に強い非対称性の ARDS が生じるという報告。 (Padley SP, et al. Radiology 2002; 223: 468-73.)
手術側肺は虚脱したままより、CPAP を行なった方が炎症反応の点から良い。もっとも手術を行なう上でじゃまになってしまうが。 (Verhage RJ, et al. Br J Anaesth 2014; 112: 920-8.)
開胸手術後の肺傷害を予防する点では輸液はしぼった方がいいが、腎機能を傷害しうるという問題がつねにつきまとう。古典的な研究という意味で Gollege らの研究 (Ann Thorac Surg 1994; 58: 524-8.) が、新しい研究という意味で自分の研究が紹介されていた。
その他、スリンガー教授は小さい一回換気量と PEEP では、PEEP の方が肺保護への寄与の度合いが大きそうだという持論を展開していた。PEEP をかけていれば、一回換気量が大きくても小さくても、あまり関係ない。
さらにスターリングの式が修正されたこと、グリコカリックスについても話していた。グリコカリックスは虚血再灌流や炎症反応で傷害される。
2014年10月12日日曜日
2014年10月10日金曜日
ASA --- なぜか 出発できず成田泊
ニューオリンズに向けて出発するために成田空港に行ったら、出発便を示すボードに自分の乗る飛行機だけ "New date" みたいな見慣れない表示がしてあった。
それでいやな予感がしてアメリカン航空のカウンターに行ったら、今日は飛行機は出発しないとのこと。
ああやっぱりね・・・という感じ。
ここ数日いろいろとトラブルがあって、機体のやりくりがうまくいかないのだそうだ。
カウンターではいろいろと他の航空会社の便も含めて探してくれたようなのだが、結局は代わりの飛行機は見つからず、今夜は空港周辺の某ホテルに泊まることになってしまった。
というわけで、現在、ホテルの部屋でブログを書いているところ。
ホテルに着いたら、ホテルのキーに加えて今日の夕食と明日の朝食のチケットを渡された。
「ひょっとして、飲み放題なのでは・・・」とわずかに期待を膨らませてチケットをよーく見てみたら、裏面に「アルコール飲料代は当券には含まれておりません」と書いてあった。
これもやはり、ああやっぱりね・・・という感じ。
一応、宿泊先のホテルには、チェックインが大幅に遅れる旨、連絡を入れておいた。
すでに一泊分料金はもらっているのでチェックインはできるが、これでもし来なかったらもう一泊分の料金はいただきますよ・・・みたいなことを言っていたと思うのだが、英語の聞き取りに苦労したことも、ああやっぱりね・・・という感じがした。
2014年10月1日水曜日
指導医更新 --- 申請完了
職務経歴書へ院長先生の印鑑をいただくのに1週間かかると言われていたが、実際にはわずか2日しかかからず、今日、あらゆる書類を日本麻酔科学会に送付することができた。
まあまあスムーズに申請のプロセスが進んだように感じるのだが、気になったことがひとつ。
Web 申請を済ませた後で書類を印刷すると、昨年度分までの症例数が出力されるだけでなく、なぜか今年の4月から Web 申請日までの麻酔症例数がゼロの状態で印刷されてしまうのだ。
今年度の分も入力すべきだったのにうっかり忘れてしまったのかと、一瞬、わけがわからなくなってしまった。
これについては昨日、学会に問い合わせたところ、今年度の分については破棄していいとのこと。
どうやら学会でもこの問題については十分に認識しているようなので、今後、システムが改善されることを期待したい。
まあまあスムーズに申請のプロセスが進んだように感じるのだが、気になったことがひとつ。
Web 申請を済ませた後で書類を印刷すると、昨年度分までの症例数が出力されるだけでなく、なぜか今年の4月から Web 申請日までの麻酔症例数がゼロの状態で印刷されてしまうのだ。
今年度の分も入力すべきだったのにうっかり忘れてしまったのかと、一瞬、わけがわからなくなってしまった。
これについては昨日、学会に問い合わせたところ、今年度の分については破棄していいとのこと。
どうやら学会でもこの問題については十分に認識しているようなので、今後、システムが改善されることを期待したい。
2014年9月24日水曜日
指導医更新 --- さらに一歩前へ
指導医更新に必要な内容をウェブサイト上で入力し終わり、ウェブ上の申請を済ませ、クレジットカードで2万円を支払った。
さらに入力した内容を印刷し、院長先生と教授にサインと捺印をお願いするところまで進み、あと一歩で手続き終了というところまでこぎつけたところ。
留学期間は別として自分の場合は単一機関で働いていたからいいが、いくつかの施設で働くと施設ごとにサインと捺印をいただかないといけないのでものすごく大変だ。
異動は資格の切れ目がいい・・・ということなのかもしれない。
さらに入力した内容を印刷し、院長先生と教授にサインと捺印をお願いするところまで進み、あと一歩で手続き終了というところまでこぎつけたところ。
留学期間は別として自分の場合は単一機関で働いていたからいいが、いくつかの施設で働くと施設ごとにサインと捺印をいただかないといけないのでものすごく大変だ。
異動は資格の切れ目がいい・・・ということなのかもしれない。
2014年9月21日日曜日
第19回日本心臓血管麻酔学会学術大会
第19回日本心臓血管麻酔学会学術大会が、大阪・ホテル阪急エキスポパークにて行われた。昨日のI先生によるウチの大学からの発表は、窓の大きい見晴らしのいい部屋で、太陽の塔に見守られながら行われた。
午後6時になってセッションの終了時刻が過ぎると、太陽の塔の黄金の顔の目に電気が灯り、「早く終わらせろ~」と言っているようで、ちょっと笑えた。
昨年は有料のプログラムに参加しそこねたのだが、今年は早い時期にあらかじめ申し込んでおいたので、昨日は CPB セミナー2(応用講義)に、今日は ROTEM ハンズオン1 に参加することができた。
以前、自分が留学中だと思うのだが、ウチの大学では ROTEM をお試しで使ったことがあるらしいのだが、自分では触ったことがなく、自分にとっては ROTEM は今回が初めてだった。
ROTEM は止血困難がある時にヘパリンが多すぎるのか、凝固因子が足りないのか、線溶系が亢進しているのかといった判断の拠り所になりそうだが、ROTEM を使いこなすためには相当量の基本的な知識が必要なわけで、道のりはかなり険しそうに感じた。
そうはいってもいつまでも勘に頼って FFP などを投与し続けるわけにいかないのは明らかなわけで、経食道心エコーと同様に、心外の麻酔を担当するには将来的には必須のものになるかもしれないと思った。
2014年9月13日土曜日
指導医更新 --- 一歩前進
今年が5年ごとの指導医の年に当たるため、先々週ぐらいからコツコツと手続きを進めている。
この5年間のうち2年間は留学していたため最初は暫定的な更新を目指していたのだが、現地で臨床研究に携わった場合は正式更新 OK との力強いお言葉を学会当局からいただいたため、方針転換して正式更新を目指すことにした。
もっとも言葉の印象とは異なり「暫定更新」は決して楽ではなく、手続き自体は正式更新の概ね 80% ぐらいの労力となるため、点数とかで無理がなければ正式更新がいいみたいだ。
それで臨床の業績として全麻(吸入)が何件だとか、胸壁・腹壁・会陰の手術の麻酔が何件だとか数え始めたのだが、大きなデータベースから数え上げるのが容易ではないことに気づくことになった。
最初は1件、2件と地道に数え始めたのだが、すぐにそれでは終わらないことに気づき、ちょっと(かなり)焦ったのが昨日のこと。
まだ数え始めた人は少ないためか、誰に訊いてもよくわからないと言う。
それで医局長が日本光電さんを呼んでくれ、結局、エクセルへのエクスポートのやり方を教えてもらうことになった。
エクセルに落としさえすれば、あとはフィルターをかけつつ必要なデータ数を数えるだけなので大丈夫。
いろんな研究でけっこう慣れてるし・・・。
これで指導医の更新が一歩前進したわけだが、きっとさらに障害が待ち受けているはずなので、根気よく粘り強く取り組たいものだと思う(正直なところ、現時点ではまだ少し余裕アリ)。
この5年間のうち2年間は留学していたため最初は暫定的な更新を目指していたのだが、現地で臨床研究に携わった場合は正式更新 OK との力強いお言葉を学会当局からいただいたため、方針転換して正式更新を目指すことにした。
もっとも言葉の印象とは異なり「暫定更新」は決して楽ではなく、手続き自体は正式更新の概ね 80% ぐらいの労力となるため、点数とかで無理がなければ正式更新がいいみたいだ。
それで臨床の業績として全麻(吸入)が何件だとか、胸壁・腹壁・会陰の手術の麻酔が何件だとか数え始めたのだが、大きなデータベースから数え上げるのが容易ではないことに気づくことになった。
最初は1件、2件と地道に数え始めたのだが、すぐにそれでは終わらないことに気づき、ちょっと(かなり)焦ったのが昨日のこと。
まだ数え始めた人は少ないためか、誰に訊いてもよくわからないと言う。
それで医局長が日本光電さんを呼んでくれ、結局、エクセルへのエクスポートのやり方を教えてもらうことになった。
エクセルに落としさえすれば、あとはフィルターをかけつつ必要なデータ数を数えるだけなので大丈夫。
いろんな研究でけっこう慣れてるし・・・。
これで指導医の更新が一歩前進したわけだが、きっとさらに障害が待ち受けているはずなので、根気よく粘り強く取り組たいものだと思う(正直なところ、現時点ではまだ少し余裕アリ)。
2014年8月30日土曜日
関東甲信越・東京支部 学術集会
日本麻酔科学会関東甲信越・東京支部第54回合同学術集会が、東京・新宿の京王プラザホテルで行なわれた。
午前中のポスター会場をはじめとして、会場はどこも盛況で混み合っていた。
自分としては、特に午後のシンポジウム「SO3 麻酔科医の全科に通じるテクニック そのコツと落とし穴」がおもしろく、基本的なことであっても学ぶことはとても多かった。
最後までいられなかったので、後半の気道確保系、特に分離肺換気の話を聞けなかったのは残念だった。
自分が座長を務めたポスターセッションでは、偶然だとは思うが6演題のうちの2つまでがウチの教室の先生たちの発表だった。
しかも自分のすぐ後ろではウチの教室の先生が座長をしていたり、その隣では自分が指導した演題が発表されていたりと、ウチの先生たちがご近所に集結していたように感じた。
昔からウチの大学では呼吸の研究が盛んに行なわれていたので、たまたまこういうところでそういうことを感じることになるのかもしれない。
午前中のポスター会場をはじめとして、会場はどこも盛況で混み合っていた。
自分としては、特に午後のシンポジウム「SO3 麻酔科医の全科に通じるテクニック そのコツと落とし穴」がおもしろく、基本的なことであっても学ぶことはとても多かった。
最後までいられなかったので、後半の気道確保系、特に分離肺換気の話を聞けなかったのは残念だった。
自分が座長を務めたポスターセッションでは、偶然だとは思うが6演題のうちの2つまでがウチの教室の先生たちの発表だった。
しかも自分のすぐ後ろではウチの教室の先生が座長をしていたり、その隣では自分が指導した演題が発表されていたりと、ウチの先生たちがご近所に集結していたように感じた。
昔からウチの大学では呼吸の研究が盛んに行なわれていたので、たまたまこういうところでそういうことを感じることになるのかもしれない。
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