2015年3月17日火曜日

過去の自分との対話

昨年の今ごろ、某麻酔系学術雑誌へ投稿した原稿のゲラ刷りが、1年の時を経て今ごろ手元にやってきた。
締め切りを守るために必死に書いたのに、出版のプロセスが遅すぎるのは明らかで、正直、腹立たしい。

ゲラ刷りを見ると、「あれ、こんなこと書いたっけ?」というような内容で、違和感が否めない。
それで投稿したファイルを確認してみると確かに自分が書いたものなのだが、まるで他人が書いたもののような気がしてならない。
また、過去の自分から自分が今持っていないものを学んでいるような気がして、何かちょっと調子が狂う。

原稿の内容は決して悪くはなかった。
ただ、今の自分から過去の自分に指導することがあるとすれば、日本語が全体的に冗長で、一文一文が長すぎる。
今ならこういう書き方はしないはずなので、この1年の間に日本語に対する感覚が研ぎ澄まされたことによるのだと、とりあえずこの経験を前向きに受け止めておくことにしようと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿