日本語の某麻酔科系ジャーナルに原稿を書いたら、ゲラ刷りが送られてきた。
するとそこには編集部によって多数の修正が施されていたのだが、私が「患者に訊いた」と書いたところまで細かく、「訊いた」を「聞いた」に直されていた。
自分としては「訊いた」は "ask" あるいは "inquire" の意味で、「聞いた」は "hear" あるいは "listen to" の意味で使い分けていたので、「あいつら編集者のくせに日本語も知らんのかっ!」と思いつつ、大きくバッテンをつけつつ赤字で「訊いた」に直しておいた。
しかしなんかちょっと嫌な予感がして、念のためにスマホの辞書で調べてみたら、「聞く」には「聞こえる」、「耳を傾ける」、「従う」のほか、「尋ねる」という意味もあるとのこと。
知ったかぶりであぶなく恥をかくところだったわけで、再度「聞いた」に修正しておいたわけだが、思い込みのまま放置することなく辞書で調べるという行為ができたという点については、自分で自分をホメてあげたいと思った(笑)。
それにしてもスマホやケータイは本当に便利で、そういうのがなかったら調べる気も起らなかったように思う。
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