2013年4月20日土曜日

他人を生かす仕事

患者を ICU まで送り届けて麻酔科控え室へ戻ると、部屋にインチャージ・マニュアルなるものが転がっているのを偶然発見した。

作者が書かれていないので誰が作ったのかはわからないが、題名と結語に「インチャージとは自分を殺し、他人を生かす仕事」みたいなことが書いてあり、インチャージの定義としてはあまりにもピッタリなので自分の中では大いに盛り上がった。

っていうことは、専門医取得前後から、自分は留学中とその直前を除くほとんどの期間は自分を殺し続けたわけで、エライのかもしれないが、一方ではとてつもなく愚かだったようにも感じずにはいられない。

インチャージを長い間続けることは立派なようにも思うが、その一方でそういう 「賤しい仕事」 は全くせずに週に複数回バイトにコンスタントに出続ける者もいるわけで、大学ならではなのだろうが、とても不思議な感じがする。

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