2013年7月30日火曜日

ヘスパンダー --- 適正使用のお願い

ヘスパンダーよりも分子量の高いヒドロキシエチルデンプン含有製剤が重症敗血症患者においてアウトカムを悪化させたという多数の報告を受け、海外でヒドロキシエチル含有製剤の暫定的な販売承認の停止や添付文書の改訂などの措置が講じられているのだそうだ。

こういう事態を鑑みて・・・ということなのだろうが、院内メールでフレゼニウスカービジャパン株式会社からヘスパンダーなどについて「適正使用のお願い」があったというお知らせがあった。
この会社のトップページからも、「適正使用のお願い」を入手できる。

これに見ると、「重症敗血症等の重症患者管理における相対的な循環血液量低下には使用しないで下さい」と、赤字で大きく書いてある。
また、効能・効果を改めて見てみると、「各科領域における出血多量の場合」と「体外循環における血液希釈液」とあり、例えば硬膜外麻酔を行なう際に相対的に循環血液量が低下するからヘスパンダーをあらかじめ1本落としておく・・・というのは、これによると本来の使い方ではないということになるわけだ。

毎日のように使っている麻酔関連薬物に関してなかなかこういう「お知らせ」は来ないので、久々に麻酔業界に影響を与えた事件だと言えそうだ。

2013年7月26日金曜日

手袋のサイズは?

留学期間とか除いて大学に通算で 17 年ぐらい勤めているが、今までのキャリアで初めて、大学の看護師さんに手袋のサイズを訊いてもらえ、しかも手袋を出してもらえた。

なんか、すごく新鮮!

2013年7月21日日曜日

座長代行 --- 再び

週末に新宿で行なわれた日本呼吸療法医学会学術総会は、無事、盛況のうちに終えることができた。

参加人数は目標としていた数値を大きく上回り、たぶん最終的には 1,500 人弱となったと思う。
一部の会場では人が入りきれず、入口に人があふれかえっていた。

そんな中、先日の日本麻酔科学会学術総会に続き、再び座長代行を務めてしまった。
今回は当日朝になってのピンチヒッターでかなりあせったが、同僚たちが iPad などを貸してくれたので、最低限の理論武装はすることができた。
いざという時に頼りになるのは、やはり同僚とインターネットだ。

学会本部にいて気づいたのは、想定内のものからそうでないものまで、さまざまなトラブルはつねに起こるものだということだ。
業者さんがつねに沈着冷静に行動しており、そういう支えのもとに華やかな学会が催されるのだということがよくわかった。

2013年7月17日水曜日

もうすぐ日本呼吸療法医学会学術総会

リフレッシャーコースセミナーとペインクリニック学会が終わり、日本呼吸療法医学会学術総会がついに今週末に迫ってきた。

教室員の役割分担も決まったので、あとは業者から説明を受けて当日を待つばかりだ。
同じように教授が会長とはいえ、日本麻酔科学会支部集会の時は特別そういうのはなかったので、今回はちょっと違った緊張感があるかもしれない。

このブログをごらんの方は、これも何かの縁ですから、ぜひおいで下さい。
学会員じゃなくても、もちろん参加 OK です。

2013年7月10日水曜日

新規採用職員 FD マイクロティーチング

もうどのくらい前だか覚えていないが、ずっーと前にボストンに研修に行かせてもらった関係で、今年も新規採用職員研修でマイクロティーチングのチューターを仰せつかった。

これは新規採用職員がこれから学生に講義を行うにあたり、どのようにすればよいか自ら5分間の模擬授業を行なうことを通して学びつつ、聞き手役が良かった点と改善すべき点をうまくフィードバックするというものだ。

ハーバード・メディカル・スクールで開発された手法らしいのだが、自分の授業がビデオに撮られ(今年は iPad mini だった)、別室でそのビデオを見ることで自分の姿を客観的に眺めるというもので、勉強にはなるものの正直なところちょっとつらい試練ではある。

自分はチューターだったから今回は自分がビデオを撮られるということはなかったが、ボストンで英語でこれをやらされた時のつらい思い出がよみがえり、全身冷たい汗でびっしょりになってしまった。

2013年7月9日火曜日

RCS 2013 無事終了!

ちょっと更新が遅れてしまったが、週末に東京麻酔専門医会リフレッシャーコースセミナー 2013 が無事行われ、猛暑や夕立にもかかわらず盛況のうちに終わることができた。

特に遠方の方とか、日曜日の午後は帰る人も毎年少なくないのに、今年は最後まで受講する方が多く、プログラム作成に協力した者の一人としてとてもうれしく思った。
講演を引き受けて下さった先生方、参加して下さった先生方、どうもありがとうございました。

来年は、長い間使わせてもらったアステラス製薬のビルから場所が変わりそうなのですが、正式に決まり次第、このブログ上でもお知らせすることにいたします。

2013年7月3日水曜日

こまめなメモが大切

シンポジウムで使う資料を外科系診療科に借りようと思ったのだが、いつごろの手術だったのかさっぱり思い出せず、探し出すのにとても苦労してしまった。

かろうじて誰が麻酔を担当していたのか、どういう手術かはわかっていたので、T先生の協力を得てデータベースを駆使してもらい、幸いなことになんとか見つけることはできた。

個人情報が満載なのでインターネット上に保管することはできないが、こういう妙な苦労を繰り返さないようにするためには、学術的に重要なことはこまめにメモしておくのが大切なのだと思う。