集中治療部・足立先生のお誘いで、アボット社の AKI Biomarker Seminar 2015 に出席してきた。
東京大学医学部附属病院・救命救急センター 土井先生が約1時間にわたって、ARF から AKI の歴史、AKI バイオマーカーの意義、AKI の病態などについて幅広く話され、たいへん勉強になった。
正直なところ、自分としては NGAL や L-FABP、NAG などは測定はしているものの、それぞれのバイオマーカー間の性質の違いについてはデータを通して実感を得られるレベルには至っていないのだが、今回の勉強会を通してほんの少し、バイオマーカーが身近に感じられたような気がした。
今回の勉強会は、AKI バイオマーカーとしての尿中 NGAL が厚労省により認可されたことを受けてのものらしいのだが、これが麻酔科臨床にどのような影響を与えるのか、今後、注目していきたい。
2015年11月25日水曜日
2015年11月20日金曜日
プロセメの発表
2015年11月1日日曜日
書評: 100 倍楽しくなる麻酔科研修 30 日ドリル(羊土社)
先週、「100 倍楽しくなる麻酔科研修 30 日ドリル」(青山和義、讃岐美智義著)が羊土社から送られてきた。
著者の一人である青山先生が手配して下さったようで、ありがとうございました。
中をぱらぱらとめくってみて、「ドリル」という意味がすぐに呑み込めた。
文章のところどころが空欄になってアンダーラインが引いてあり、そこに読者自身が書き込むような形式になっていたり、文章の先頭にカッコがあってそこにその文章の正誤を○×で記入するようになっているのだ。
もう 30 年以上前になるが、共通一次直前に泥縄式に取り組んだ世界史のワークブックを思い出した。
麻酔科研修にこの方式を取り込むとは、よく考えたものだ。
もっとも、著者らの前書きによると、高校生の勉強よりさらに昔に戻って、「小中学校のドリル」を意識しているようだ。
小学校のドリルのことはもううっすらとしか記憶に残っていないのだが、夏休みに毎日1日分ずつコツコツこなしていたようないなかったような・・・。
本書もタイトル通り、全体が 30 日分に分けられており、継続するガッツさえあれば1ヶ月でコンプリートできるような構成になっている。
本書のもう一つの特徴は、参照すべき参考書とそのページ数が表示されていることだ。
別冊の回答を見る前に、自分で調べることもできるというわけだ。
配慮が行き届いている。
個人的な意見としては、初期研修医にはやってやれないことはないが、かなりなハードワークになりそうに感じる。
自分が初期研修医だったら、一日の勤務が終わった後にこれに取り組む元気はないかもしれない。
根性がないし・・・。
本書はむしろ後期研修医やレジデント、さらには麻酔科専門医対策の総仕上げにちょうどいいくらいかと思う。
来年の専門医試験まで1年弱だと思うのだが、受験生はぜひ書店で手に取ってみてほしい。
著者の一人である青山先生が手配して下さったようで、ありがとうございました。
中をぱらぱらとめくってみて、「ドリル」という意味がすぐに呑み込めた。
文章のところどころが空欄になってアンダーラインが引いてあり、そこに読者自身が書き込むような形式になっていたり、文章の先頭にカッコがあってそこにその文章の正誤を○×で記入するようになっているのだ。
もう 30 年以上前になるが、共通一次直前に泥縄式に取り組んだ世界史のワークブックを思い出した。
麻酔科研修にこの方式を取り込むとは、よく考えたものだ。
もっとも、著者らの前書きによると、高校生の勉強よりさらに昔に戻って、「小中学校のドリル」を意識しているようだ。
小学校のドリルのことはもううっすらとしか記憶に残っていないのだが、夏休みに毎日1日分ずつコツコツこなしていたようないなかったような・・・。
本書もタイトル通り、全体が 30 日分に分けられており、継続するガッツさえあれば1ヶ月でコンプリートできるような構成になっている。
本書のもう一つの特徴は、参照すべき参考書とそのページ数が表示されていることだ。
別冊の回答を見る前に、自分で調べることもできるというわけだ。
配慮が行き届いている。
個人的な意見としては、初期研修医にはやってやれないことはないが、かなりなハードワークになりそうに感じる。
自分が初期研修医だったら、一日の勤務が終わった後にこれに取り組む元気はないかもしれない。
根性がないし・・・。
本書はむしろ後期研修医やレジデント、さらには麻酔科専門医対策の総仕上げにちょうどいいくらいかと思う。
来年の専門医試験まで1年弱だと思うのだが、受験生はぜひ書店で手に取ってみてほしい。
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