2012年9月26日水曜日

健康診断 --- Just below the upper limit

職場の定期健康診断で腹囲を測ってもらった時のこと。

測ってくれた女の人が興奮ぎみに、「おおっ、はちじゅうよんてんきゅうセンチ!」と叫んでいた。

最初は「はぁ?」っていう感じだったが、ぎりぎり正常範囲内だってことで盛り上がっていたってことだったらしい。

I took a health checkup at my workplace today.
My waste size was 84.9 cm, which was just below the upper normal limit.
It's a miracle, isn't it?

2012年9月22日土曜日

日本麻酔科学会関東甲信越・東京支部 第52回合同学術集会

ウチの教授が会長だったということもあり、みんなで大挙して軽井沢に出かけてきた。
ついでにテニスでもできればよかったのだが、日帰りで帰るのはなんかうらめしい。
 
午前中はデスフルランのシンポジウム。
デスフルランについては、わかっていない(調べられていない)ことがいまだにたくさんあるらしいということが、よくわかった。
以下はそのメモ書き。
 
デスフルランの沸点は23.5℃と、他の麻酔薬よりずっと低い。
1気圧20℃では沸騰しない。蒸気圧が681mmHgで、1気圧よりずっと低いから。
 
デスフルランはわずかの温度変化で蒸気圧が大きく変わる。
ほかの気化器とは構造が全く異なり、39℃に加熱している。
亜酸化窒素を使うと気化器から出てくるデスフルランの量が減るが、臨床的に問題になるほどではない。
 
デスフルランの濃度上昇速度と交感神経活動には、正の相関関係がある。
デスフルランの濃度上昇により、平均血圧↑、心拍数↑。
(Muzi M, et al.  Anesthesiology 1996; 84: 1035-42)
 
デスフルランによる高血圧や頻脈は、フェンタニルによりある程度、抑制可能。
(Pacentine GG, et al.  Anesthesiology 1995; 82: 823-31)
 
40才、男性。165cm60cm。フェンタニル 100ug 静注で、ピーク血中濃度は 2ng/ml
1時間後は 0.4ng/ml、2時間後は 0.2ng/ml
適切な血中濃度は12ng/ml
 
デスフルランではセボフルランにくらべて醒めが速く、抜管までの時間も速い。
(Bilotta F, et al.  J Neurosurg Anesth 2009; 21: 207-13)
 
てんかん患者の一部では、12%デスフルランを吸入させると、平坦脳波となる。
一方、2MAC セボフルランでは平坦脳波は見られず、burst-suppression となる。
 
午後は長期予後に関するシンポジウム。
以下はそのメモ書き。
 
d-Tc を用いると、死亡率が上昇する。
(Beecher HK, et al.  Ann Surg 1954; 140: 2-34)
 
残存筋弛緩の定義がモニター方法によって異なり、MMGではTOF>0.9AMGではTOF>1.0以上ないと危ない。
 
TOF値が十分にあっても、外舌筋、舌骨上筋、咽頭筋は母指内転筋よりも筋弛緩薬に対する感受性が高いので、上気道閉塞が起こりうる。
 
その一方で、初期のARDS患者に筋弛緩薬を投与すると、その後の P/F 比や炎症反応が改善する。
(Forel JM, et al.  Crit Care Med 2006; 34: 2749-57 )
 
2000年ヒトケタ台には麻酔法が長期予後に影響を与えるという論文が多く見られた。
2010年以降は、麻酔法によって癌患者の長期予後は変わらないとするレトロスペクティブ・スタディが多く見られる。
Ismail H, et al.  Br J Anaesth 2010; 105: 145-9.
Gottschalk A, et al.  Anesthesiology 2010; 113: 27-34.
Tsui BC, et al.  Can J Anesth 2010; 57: 107-12.
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自分の PBLD はと言うと、うまくいかなかった症例をもとにシナリオを作り、それを題材にして若い先生たちに多くを学んでもらおうと思ったのだが、こちらの意図が伝わっていなかったようで全く不本意な結果に終わってしまった。
 
シナリオの作成がまずかったのかもしれないし、PBLD全体の構成に問題があったのかもしれない。
反省の一日。
 

2012年9月19日水曜日

新しい泊まり部屋 --- A nice room to stay

昨日から今日にかけては当直ではなかったのだが、予定症例が著しく延びたことと大変な急患があったことから、自分も泊まらざるをえなくなってしまった。

当直室は当直医が使うだろうし、カンファレンス室で寝るのもちょっと気乗りしなかったので、とりあえず当直室を管理する事務のおじさんに相談してみた。

すると適当な部屋があるのとことで教えてもらったのだが、場所がそもそもわかりにくく、施錠方式が変わっていたりでなかなか目的の部屋に到達できなかった。

でも、あきらめない気持ちと事務のおじさんの粘り強い説明とで、最期にはなんとかたどり着くことができた。
利用者はあまりいないようなのだが、けっこう使えるような気がする。

I happened to find a nice place to stay over in our hospital.

Although the room is small , I think it is clean and tidy.

Because the locking system has been changed, it took me more than half an hour to access and open the room.

2012年9月15日土曜日

両方当たった --- Tennis coupon

ふだん通っているテニススクールでは、四大大会の時期になると優勝者クイズを行なっている。
シングルスのチャンピオンを男女それぞれで当てると、当てた参加者の間で数十枚のレッスンチケットを山分けするというものだ。

今回の全米オープンテニスでは男子はアンディー・マリー、女子はセリーナ・ウィリアムズがそれぞれ優勝したのだが、奇跡的にこれを当てることができ、今日はレッスン・チケットを2枚もらってきた。

聞くところによると参加者は 180 人ちょっとで、当てることができたのは10人ちょっとだったのだそうだ。
女子は忘れたが、男子はジョコビッチが一番人気で、ジョコビッチを含めた組み合わせが多かったようだ。

実は自分は最初は男子はナダルと書いて提出していたのだが、ナダルが欠場したために書き直すように言われて、それでマリーと書いたといういきさつがあり、そういう妙な展開も自分にはラッキーに働いたということになる。

I won some coupons for tennis drills at my tennis school today because I successfully predicted the champions of both female and male singles at US open tennis.

Although I had guessed that Nadal would become a champion before the tournament started, he unfortunately did not participate in it and I had to change my decision, which was lucky to me.


2012年9月12日水曜日

学生への講義(その2) --- My Talk on pediatric and obstetric anesthesia

臨床麻酔学各論の第2弾ということで、おととい、医学科の学生に小児麻酔と産科麻酔について講義した。

小児麻酔と産科麻酔について講義したのは、もう7、8回めぐらいではないだろうか。
毎年しゃべる内容を増やしており、今回は80分を少し超えそうになってしまった。

先週の講義の時もそうだったが、今年の学生は出席率はさほど高くはないものの、質問してくる学生についてはとてもよくできるような印象がある。
質問が鋭くて、的をついている。

そういう学生とは、臨床実習で会うのがとても楽しみだ。

I made a talk on pediatric and obstetric anesthesia to the medical students this week.

Although I found only about half of the students were present in the class, some students asked me very good questions and I was really impressed by them.

2012年9月5日水曜日

名刺注文 --- My new name cards

名刺の残りが少なくなってきたので、新しい大学のロゴ入りのを生協で注文した。

校正が必要とすると2週間かかるとのことで、地方会で新しくお目にかかった人に渡すにはなんとか間に合いそうな感じだ。

I ordered name cards so I could give them at the anesthesia meeting at Karuizawa.

It takes 2 weeks including the process of checking the proof, so I will finally get them just before the meeting.

2012年9月3日月曜日

学生への講義(その1) --- My talk on thoracic and neuroanesthesia

留学後初めてだから 2009 年以来ということになるのだが、3年ぶりに医学科の学生への講義を担当した。

今日は「呼吸器外科、脳神経外科の麻酔」というタイトルで、最初の50分間は呼吸器外科の麻酔について、残りの30分間は脳神経外科の麻酔についてしゃべった。

講義が終わってから4、5人の学生から質問を受けたのだが、最も多い質問が「高濃度の酸素を投与するとなぜ無気肺ができやすくなるのか」というものだった。
学生が学ぶ範囲ではないと思って省略してしまったのだが、優秀な学生はそのあたりが気になるものらしい。

他には、「ダブルルーメンチューブと気管支ブロッカーをどのように使い分けるのか」とか、「無気肺ができやすいとわかりつつ、なぜ一側肺換気では高濃度酸素を投与するのか」とか、いろいろと臨床上重要な質問を受けた。

学生の出席率は必ずしも高くはないのだが、熱心な学生が少なくないことがわかり、また次回もがんばろうと思う。

I gave a lecture on thoracic and neuroanesthesia to the medical students of our university.

It was my first lecture to our students after I came back from north America.

Although some students skipped the class, some students were zealous and asked me some questions including how atelectasis is created by the administration of high inspired oxygen concentration, which I felt were clinically very important.
 

2012年9月1日土曜日

入局説明会@OAKS --- Recruiting for fellowship

今日は夕方から後期研修プログラム説明会があり、その後で麻酔科の懇親会が OAKS RESTAURANT & BAR にて行なわれた。

初期研修医2年生が多数参加してくれて、大学だけでなく関連病院の先生たちからも病院や研修内容の説明が行なわれた。

自分が座っていたテーブルには、大学の麻酔科で現在初期研修中の T 先生と、はるばる三多摩地区から来てくれた K 先生がいた。

一人でも多くの後期研修医が入ってきてくれることを望んでいる。

We had a kind of party in Ochanomizu-area to recruit young doctors for our fellowship program.

Anesthesiologists from our affiliated hospitals came to make brief presentations about the programs to the candidates.

I hope many of them will apply for our program next year.