2015年5月30日土曜日

日本麻酔科学会 第62回学術総会 第3日

分離肺換気のポスターディスカッションの座長を務めることになっていたので、最終日の朝早くから会場に向かった。

最終日でしかも同じ時間帯に、分離肺換気に興味を持つ人ならやはり興味を持つであろうシンポジウムが開催されていたにもかかわらず、多くの人たちが集まってくれたのはちょっと意外だったが、とても心強く感じた。

一つの会場を二つに仕切っていたために隣の会場の声が筒抜けで、しかも長細いつくりになっていたので、端っこにいた人たちはパワーポイントの画面が見えなかったではないだろうか・・・。

プレゼンテーション7分、ディスカッション5分という設定でちょうどうまくいったのは、多くの聴衆が質問やコメントなど積極的に参加してくれたためで、座長としては本当に助かった。

結局、帰りは空港で神戸肉をおみやげに買ったのだが、こちらにはきちんと「神戸ビーフ」と表示がされていた。
昨日の店はかえすがえすも残念だったが、「これは神戸の肉ではないが、神戸ビーフに負けないぐらいおいしい。なぜなら・・・」と売り込んでくれれば、まだモヤモヤ感がなくて良かったのに・・・と思う。

2015年5月29日金曜日

日本麻酔科学会 第62回学術総会 第2日

午前中は敗血症性ショックに関する PBLD に出席した。
以下はその時の覚え書き。

・敗血症性ショックの負のサイクルに、PAMPs、DAMPs、TLR などが関与している。
・PAMPs を早く減らすために、敗血症性ショック診断後、1時間以内に抗菌薬投与を開始する。
・施設ごとにアンチバイオグラムを作成する必要がある。
・敗血症における輸血開始基準は Hb < 7.0 g/dl。
・敗血症性ショック患者では、循環作動薬に反応しない場合に限り、ステロイドの投与が推奨される。
・アルギニンによって NO が過剰に産生されるので、重症患者には推奨されない。

ランチョンセミナーの後は、ちょっとだけだがフロートラック/ビジレオ関係のポスター・ディスカッションを見に行った。
知らないうちにバージョン4になっていたらしく、新旧バージョン間でさまざまな比較が行われていた。
フェニレフリン投与など、後負荷が急激に上昇したような場合のモニタリングの追随性を良くするために、新しいバージョンではそれまでになかった新たなパラメータが追加されたようだ。

夕方は、おみやげを買うために市内を散策。
せっかくだから神戸牛を買いたいと思ってある店に行ったら、おみやげ用の肉がたくさん店先に並べられていた。
ただしどこにも「神戸牛」とは書かれていない。

それで、「これは神戸牛ですか?」と聞いたら、「これは国産牛です」と店の人が言う。
「国産牛」では自分の質問に答えたことにならないのは明らかなので、再度同じことを聞いたのだが、やはり「国産牛です」とのこと。
この間、店の人は一切、目を合わせてくれず、なんかとても奇妙な感じだった。

2015年5月28日木曜日

日本麻酔科学会 第62回学術総会 第1日

初日の朝早くからにもかかわらず、たくさんの教室員が集まってくれて、T 先生の発表が無事に終了した。
せっかく医局長がポスターの前で集合写真を撮ってくれたので、あとで入手したらここに載せることにしたい。

現在進行中の LiSA の企画と少しかぶっているということもあり、今日のプログラムの中では「麻酔のリスクをどのようにどこまで説明するか」というシンポジウムがとてもおもしろく感じた。
時間の関係でビデオを全て見ることはできなかったが、麻酔の説明でだんだん不安になっていく女性患者の様子がいかにもありそうな感じで、他人事とは思えなかった。

今、テレビでドラマ 「医師たちの恋愛事情」がやっていて、その中で外科医が「絶対失敗しない」みたいなことを言っていたが、現実の世界でそんなことを言う医者はきっといないんだろうと思う。
もっとも、この患者は頑固オヤジタイプだから、術後出血や縫合不全のリスクについて説明されたところで、動じることはないんだろうと思うが・・・。

2015年5月25日月曜日

初めてのダビンチ

先日、「とある病院」で、麻酔科医人生初めてダビンチの麻酔をかけた。
手術は前立腺全摘だった。

ふだんよりも入室時刻が遅かったのだが、それは準備に時間がかかるためらしく、ME さんらしき人とナースとで入念に準備をしていた。

おそらく本来は広い部屋で行なうべきなのだろうが、ペイシャントカートやサージョンコンソールが部屋にあるともうそれだけで十分に狭苦しかった。
硬膜外麻酔の申し込みはなかったのだが、硬膜外セットを広げるだけのスペースの余地はなかったように思う。

筋弛緩薬を十分に投与するように監督にあらかじめ指示されていたのだが、確かにちょっとでもバッキングしたりすると、大変なことになりそうな気がする。
患者さんの身体に傷害が加わる懸念があるのはもちろんのこと、ダビンチ(ペイシャントカート)の腕の部分がバキッと折れてしまいそうだ。

麻酔器の位置はふだんよりちょっと頭側に離れていただけなので、麻酔や気道管理には大きな影響はなさそうだ。
開胸手術だったりすると、さらに苦労することになるのかもしれない。

2015年5月3日日曜日

リフレッシャーコースセミナー 2015

東京麻酔専門医会リフレッシャーコースセミナー 2015 の参加受け付けがすでに始まっています。
お申し込みは、東京麻酔専門医会のホームページからお願いします。
ぜひ、ふるってご参加下さい。

今年はハンズオンセミナーの同時開催はありません。
また、昨年やそれ以前とは異なり、場所は渋谷です。
お間違えのないようにお願いいたします。