2015年5月25日月曜日

初めてのダビンチ

先日、「とある病院」で、麻酔科医人生初めてダビンチの麻酔をかけた。
手術は前立腺全摘だった。

ふだんよりも入室時刻が遅かったのだが、それは準備に時間がかかるためらしく、ME さんらしき人とナースとで入念に準備をしていた。

おそらく本来は広い部屋で行なうべきなのだろうが、ペイシャントカートやサージョンコンソールが部屋にあるともうそれだけで十分に狭苦しかった。
硬膜外麻酔の申し込みはなかったのだが、硬膜外セットを広げるだけのスペースの余地はなかったように思う。

筋弛緩薬を十分に投与するように監督にあらかじめ指示されていたのだが、確かにちょっとでもバッキングしたりすると、大変なことになりそうな気がする。
患者さんの身体に傷害が加わる懸念があるのはもちろんのこと、ダビンチ(ペイシャントカート)の腕の部分がバキッと折れてしまいそうだ。

麻酔器の位置はふだんよりちょっと頭側に離れていただけなので、麻酔や気道管理には大きな影響はなさそうだ。
開胸手術だったりすると、さらに苦労することになるのかもしれない。

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