2013年6月8日土曜日

教職員 FD --- 梶田氏の講演

今年の初めにあったばかりの教職員 FD だが、土曜日の日中を使ってまた行われた。
当直明けで出られるかどうかわからなかったのだが、昨夜はめずらしく平和な当直だったため、頭がスッキリした状態で出席することができた。

今回の教職員 FD では梶田叡一氏による講演 「伝統・文化を学び直す --- 和魂ルネッサンス」があり、自国の文化を学ぶことの重要性を再認識することができた。
ただ抽象的概念としてその重要性を学ぶことができたとしても、それを外国の研究者との交流の中で実際に生かすことができるかというと、それはきわめて難しいことだとも感じた。

たとえば梶田氏の講演の中で、外国の研究者の中には源氏物語や平家物語を諳んじている人もいるそうなのだが、そういうレベルまで自国の文化を身につけるのは決して容易なことではない。
自分の身に置き換えて考えると、柔道についてルールを紹介したり、技にはこんなのがあるとか紹介することぐらいはできるだろうが、より深いレベルでの歴史なんかについては怪しいことこの上ない。

梶田氏はまた一方で、自国の文化が一番だと信じ込み、異国の文化を受け入れないような状況は決して好ましくないともおっしゃっていた。
それぐらいなら自分にもできるし、自分にとっては現実的なゴールであるようにも感じる。

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