PBL の最終日の午後には学生が一か所に集められ、各班の代表が自分たちで調べたことを発表するというイベントがある。
したがって2日めの PBL が終わる時点でテーマを決めておく必要があるのだが、自分の班の学生が「どんなテーマがいいと思いますか?」と尋ねてきた。
「そりゃー、病態生理とか王道を突き進む発表がいいんじゃない?」と答えたら、王道の発表だとお互いに発表内容が重なってしまうのだと言う。
確かに 10 個以上のグループがそれぞれ発表するのだから、みんながみんな、病態生理の発表をしたら、それは退屈なことこの上ないだろう。
そうしたら誰かが、「じゃあ、『人工呼吸について』はどうですか?」と言い出した。
この PBL のシナリオでは open lung strategy を意識した、自分にとっては興味深い内容にはなっていたのだが、あまりにも王道から外れすぎている・・・。
それで、「このシナリオの中では人工呼吸は超マイナーな項目だよ」と、「だからやめとけ」という気分を込めて答えたのだが、そうしたらなんとみんなが、「よし、それで行こう!」だって・・・。
本番の発表は見ていないのだが、あのシナリオから学生たちが保護的人工換気がどうのとか、permissive hypercapnea がいいだとか、リクルートメント手技もやるべきだったんじゃないかとか言い出したら、担当教官が面食らうのではないかとひそかに恐れている。
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