2012年3月17日土曜日

経食道心エコー講習会 第1日

第15回経食道心エコー講習会が、ガーデンシティ品川で行なわれた。

初めて講習会に参加したころは、講習の内容がさっぱりわからず茫然としたが、今はまあまあついていける。
自分が知りたい内容に集中できる分だけ、この領域に関する自分の理解が進歩したと考えたい。

今日、最も役立ったことはデシベルの定義だ。
教科書には dB = 20 log10 A2/A1 とか dB = 10 log10 I2/I1 とかさまざまな定義が載っていて混乱していたのだが、上の式の場合は A = 音圧(振幅)、I = パワー を意味していて、パワーが音圧の二乗に比例することから係数が変わるということがわかり、納得してしまった。

また、左室拡張機能に関する講義がとてもわかりやすく、プレゼンの技法もあわせて感銘した。
左室弛緩の遅延からスティッフネスが高まるプロセスを理解することで、僧帽弁口血流速波形の解釈が容易になるということがよくわかった。

それから、JB-POT には大いに関係があると知りながら、ふだんの臨床には全く無縁なことから無視していた LVAD についても麻酔管理との関連を学ぶことができてよかった。
僧帽弁の病変部位の同定に関する講義も、今までのものにくらべて格段にわかりやすかった。

「過去の試験問題を振り返って」ということで、昨年の JB-POT の試験問題のうち識別指数が低かった5問についての解説があった。
いずれも自分にとっては解答に自信があった問題だったのだが、実はそれらのうち4問が不正解だったことを知り愕然としてしまった。
本当によく合格できたものだと思う。

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