2012年3月18日日曜日

経食道心エコー講習会 第2日

昨日に続き、経食道心エコー講習会が品川であった。

小児の TEE 所見を理解するにはその病態生理の知識が必須だが、そういう意味では朝イチの病態生理の講演は大いに役に立った。
昨日の LVAD と同様、自分には縁遠いと思うとなかなか学習が進まないものだが、こういう機会に知識を整理しておくのは重要だと思う。

過去の経験が積み重なったせいか、今回の講習会では全般的に、あまり重要ではない細かいことはバッサリと切り捨て、本当に重要なことだけを伝えるような努力がなされていたように感じる。
そういう意味では、どちらかと言うと初学者向けの内容だという言い方ができるし、JB-POT の試験対策を意識した内容だったと言うこともできるかもしれない。

例えば僧帽弁の病変部位の同定について、以前の講演では僧帽弁の相対的な位置(立っているかねているか)によって変わってくるというような話があり、すっかり混乱してしまったことがあった。
それはそれで大事なことには違いないが、大半の参加者にとっては重要ではないだろう。

今回はそういうことはさておき、僧帽弁交連断面と中部食道大動脈弁長軸断面で大ざっぱに病変部位を把握し、例えば前交連側を観察するにはプローブを左にひねるか 80 度ぐらいまで戻せば良いという話だった。
大動脈解離のエントリー部位の同定、真腔と偽腔の区別、弓部三分枝の同定方法についても、すっきりとした話で自分としては助かった。

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