オペ室に1台も人工呼吸器がないことをずっと奇妙に思っていたのだが、つい先月、ついに大学病院が新しい人工呼吸器を購入してくれた。
それで喜んでどんどん使おうと思ったのだが、実は呼気弁の洗浄と滅菌が必要だということがわかり、出鼻をくじかれてしまうということがあった。
麻酔器とは異なり、フィルターを使うことで異なる患者さんに使いまわすということはできないのだそうだ。
しかも洗浄は中性洗剤もしくはぬるま湯が必須とのことで、当院でプリオン対策で用いているアルカリ性洗剤ではダメだとのこと。
一時は洗浄と滅菌を外注しようという話も出たのだが、これも業者の方から法律による規制(病院から汚染物を院外に出すには、院内での洗浄が必要)のために断られてしまった。
これですっかりやる気を失い、鬱々とした日々が続いたのだが、結局、材料部のスタッフが呼気弁だけのために洗浄をやってくれることになった。
この件に関しては病院のスタッフの人たち、特に材料部、ME の方々にはたいへんお世話になった。
感謝の気持ちでいっぱい。
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