2012年12月6日木曜日

超音波ガイド下末梢神経ブロックと Y 先生の教え

とある病院にて超音波ガイド下に閉鎖神経ブロックを行なおうとしたところ、監督の先生(イン・チャージみたいなもの)がやってきて手伝ってくれた。

するとその先生は私が平行法で外側(大腿動静脈に近い方)から刺そうとしたことが意外だったらしく、ちょっと驚いていたようだった。

自分としては、島根大学で教わってきた先生からのまた聞きなのでこれしか知らないわけで、決して強いポリシーを持って臨んでいたわけではないのだが・・・。
股間の逆サイドから操作を行なうという点では、精神的に抵抗が少ないという感じはもちろんある。

超音波ガイド下末梢神経神経ブロックは自分にとっては新しい手技なのだが、こういう比較的不慣れなことを行なう時はいつも Y 先生を思い出す。

Y 先生は自分が都立 F 病院に勤務していた時の麻酔科部長で、数えきれないぐらい多くのことを教わった。
その中でも最も役に立っている教えの一つが、「初めて何かをやる時でも、患者の前で決してオドオドしてはならない」ということだ。

Y 先生の教えを守って約 20 年。
ひょっとしたらエコーのプローブを握る手つきは怪しかったかもしれないが、一見、ベテランっぽいふるまいは少しは身についたと思っている。

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