2012年7月24日火曜日

東京麻酔専門医会リフレッシャーコース 第2日

リフレッシャーコース第2日もいろいろと盛りだくさんで、学ぶことは多かった。
いろいろと忙しかったために更新が遅れてしまった。

「産科出血の管理法」では、産科出血を通常の手術での出血と同様に扱ってはならないというのが、講演の趣旨のようだった。
以下はその講演の際の、自分のメモ書き。

・単胎の場合、出血量は 800 ml までが正常範囲。
・産科出血が 2000 ml を超えると、10% の頻度で DIC を発症する。
・DIC を併発するとさらに出血が止まりにくくなるので、DIC をコントロールすることが重要。
・DIC に対してはフィブリノーゲンを 100~150 mg/dl 以上にすることを目標にし、FFP の投与を控えないようにする。
・ショックインデックスが 1 以上で PT が正常値でも、フィブリノーゲンが低い場合は FFP を投与する。
・DIC が起これば弛緩出血が起こるが、DIC が治療できれば子宮は収縮する。
・出血が 2000 ml 超える場合に膠質液でしのぐのは危険で、FFP を積極的に投与する。

「採血・献血に伴う神経障害性疼痛・CRPS の診断と治療」は、とても身近な話題を扱った講演だった。

静脈路確保後に患者が激しい痛みを訴えている時は、点滴がよく落ちていたとしてもすみやかに抜くことが大切である。
神経をひっかけていることがあり、抜いたとたんに痛みが改善することがある。

リフレッシャーコースの後での反省会では、もっと写真をたくさん撮ればよかったのだが、かろうじてイクラ入りのチャーハンだけを写したので、とりあえずそれを載せておく。

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