2012年7月2日月曜日

Web of Science 検索講習会

恥ずかしながら今まで一度も Web of Science を使ったことがなかったので、大学で行なわれた検索講習会に出席してきた。

PubMed と Web of Science の違いはいろいろあるが、PubMed は医学分野に特化していて比較的マイナーなジャーナルもカバーしているのに対し、Web of Science は生物学や化学、物理など広い範囲を網羅しているものの、カバーしているジャーナルは impact factor のあるジャーナル(コアジャーナル)のみである。
Web of Science = Impact factor という関係が成り立つ。

Web of Science では引用に関するさまざまな情報を入手することができる。
例えば、ヒットした論文を引用された回数の多い順に並べ替えるとか、あるキーワードに対する年代別論文数とか年代別被引用数を調べるなど。
著者名と和文タイトルがわかっている場合、その和書を引用している論文を検索することもできる。

また、しぼり込み機能も PubMed とはやや異なる。
Web of Science ではあるキーワードに対し、どの分野で使われているか、どの国で行われているか、所属先や助成金情報でもしぼり込むことができる。

所属先については、郵便番号からしぼることもできる。
ある大学の学部でしぼるにはやや技巧を要し、"Tohoku Univ same Med" のように "same" という語を使うことになる。
"same" を入れないと、"Tohoku Univ" 以外の医学部も含まれてしまうらしい。

PubMed でもできるかもしれないが、Web of Science では 2007 年以降の論文に対してフルネーム検索ができる。
"姓 + スペース + 名" で検索する。

PubMed と Web of Science の重複は、7割弱しかない。

今回の講習会の講師は、まず PubMed で検索した後にそれがどのように使われたかを Web of Science で調べ、さらに PubMed に戻って詳細な検索をすることを勧めていた。

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